犬の値段について-高い犬と安い犬の違いは?-

犬の値段の違いのサムネ

犬の値段について疑問を持ったことってありませんか?犬種によって違うのは何となく想像がつきますが、同じ犬種でも値段が全然違うことってありますよね?

多少の違いは誤差の範囲でしょうけど、明らかな差が出てくると、ひょっとして重大な病気を抱えてるんじゃなだろうか、何か問題があるんじゃないだろうかと勘繰ってしまいそうです。では、どんな理由で値段が変わるのでしょうか。

今回は犬の値段が違う理由について触れていきます。

犬の値段が違う理由

まず、犬の値段が違う主な理由について挙げました。

1・犬種
2・血統
3・年齢
4・体の大きさ
5・病気の有無
6・色

犬種による値段の違い

犬に限らず、値段は需要と供給によって変わってきます。需要の割に供給が少ないと値段は上昇する傾向にあります。犬をこの法則に当てはめて考えると、「人気の犬種は高い」ということが言えます。

アニコム損保の2023年度、人気の犬種ランキングを見てみましょう。 

1位トイ・プードル
2位MIX犬(体重10kg未満)
3位チワワ
4位柴(豆柴含む)
5位ミニチュア・ダックスフンド
6位ポメラニアン
7位ミニチュア・シュナウザー
8位フレンチ・ブルドッグ
9位ヨークシャー・テリア
10位マルチーズ

アニコム損保 最新版「人気犬種ランキング2023」より引用

といった順番になっています。「人気がある」、ということは、少々高くても買い手がつくことになります。もちろん、その他の条件やショップによっても違いはありますが、我が家のトイプードルシルバーのなつき君をお迎えしたときは、トイプードルが一番高い犬種でした。

血統による値段の違い

犬の大会があります。これは、その犬種独自の体形が美しいとされるものですが、チャンピオンになった犬の血統は高い傾向にあります。遺伝的な側面から見ると、チャンピオンになった親から生まれた子犬は、いずれ同じような体形になる可能性が高いからです。その犬種独自の理想的な足の長さだったり、体の大きさ、といった具合です。
また、ブリーダーの側面から見ると、チャンピオンに成長させるための徹底した管理がされている、と言うことができます。

年齢

これは当然かも知れませんが、生まれて日にちが経てば経つほど、人気がなくなってくるため安くなります。犬は成長が早いため、どんどん体が大きくなっていきます。また、子犬の頃からしつけをした方が、覚えるのが早くなります。そういった面も含めて、生まれて日が浅い犬は値段が高い傾向があります。

性別

オスと比べて、メスの方が高い傾向にあります。ブリーダーとしても繁殖できるメスを手元に残したいという思いもありますし、迎えてくれる家族も、繁殖できるメスが欲しいという思いもあり、結果的にメスの人気が高くなり、値段もそれに伴って高くなります。

ちなみに、2022年6月からの法改正で、メスの交配年齢は6歳以下、出産回数は6回までと定められたそうです。ブリーダー業界はブラック業界だと聞いたことがありますが、そこに対して法整備されたようです。

体の大きさ

体が小さい犬は人気です。トイプードルで例えると、我が家の9kgにまで大きくなったトイプードルよりも、小柄なティーカッププードルの方が人気があります。

実際お迎えしてみると、体の大きい犬の方が体が強い気がしますし、少し高いところから飛び降りても平気なので、体の小さい犬よりも安心感があります。

病気の有無

犬種によって、特定の病気になりやすい等の違いがあります。例えば、膝蓋骨脱臼はトイプードルに多いそうです。そういった病気の有無によっても値段の違いが生じます。

トイプードルは色が豊富な犬種です。人気があるのはアプリコットやレッドですが、なつき君のようなシルバーは希少価値があり人気の色です。そのため、アプリコット、レッドと比べてシルバーは値段が高くなる傾向があります。その中でもブルーは希少性が高く、めったにお目にかかることはありません。
ただ、ブルーはブラックと明確な違いはなく、知らない人からしたらブルーとは認識されない可能性があります。

マズルの長さ

マズルとは鼻の長さのことです。

ペットショップの店員さんと話す機会があって知ったのですが、マズルが短い方が高額になるそうです。短い方が人気があるのでしょうね。

もちろん、長くても短くても可愛いのは変わりがありません。ただ、マズルの長さによって似合うカット、似合わないカットがでてきます。
なつき君はマズルが短いため、アフロヘアーが似合います。マズルが長い子はピーナッツカットのようなカットが似合う傾向があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。様々な条件によって値段が変わりますが、その金額によって犬の質が変わるといったことはありません。大切なのは、目の前にいる子犬とずっと一緒にいたいかどうかです。一緒に生活する中で、性格は変わってきます。一見、大人しそうに見える子犬も、大きくなったら活発になるかも知れません。

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